かまきり旅行記Ⅲ

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この猫、わしの不幸をみて、笑い転げまわっているうちに、目が回りたおれた・・?

わしは、腹を抱えて笑った、わらった、わらいかえした。

どうじゃ?おもいしったか?ばちがあたったんじゃ・・・!

笑ってはみたものの、かわいそうで、そおーっと声をかけてみた。

ねこちゃん・・、ねこちゃん・・・・・だいじょうぶか・・・?

きこえていないようだ・・・?

大声で、こ・らー、ね・こー、め・を・さませ!

すると、目をぱちぱちさせて、わしの方を見てくれたんじゃ、正直わしは安心した。

しかしじゃ、このねこ、ふたたび目を回しはじめた・・!

わしは、あせった!おい、しっかりしろ!おい・・!

これは、ただごとじゃない・・・!わしは、大声で、だれかー?救急車をよんでくれ・・!

その瞬間、太いロープのようなものがわしに、かぶさってきた!

こらーやめろ!  ねこのしっぽじゃった。

気が付いたようだ。おまえ!だいじょうぶか?

しかし、このねこ、わしの顔を見ようとしない。

顔をそむけたまま、か細い声で「だいじょうぶ・・」

そうか、よかった、しんぱいしたぞ!

「そんなに怖がらなくていい、なにもしないから・・」

カマキリさんはやさしいんだね、っていうから、そうだよって、こたえてやったんじゃ。

「ほら!こっちをむいてごらん。」

すると、ちいさなこえで「カマキリさんの顔、みれないの・・」

わしは、意味がわからなかった・・・・?

確かに、わしの顔は、愛想のいい顔ではないし、イケメンでもないし、男前でもないし、女顔でもないし、

やさしい顔でもない。

かと、いって、みにくい顔でもない・・?なぬー!だれだ!みにくい!っていったか・・・?

よーくみてほしい、わしの顔を・・!三角な顔に右、左に大きな目、それにおちょぼ口。

はい!いいですか?三角書いて、まる、まる、ちょん、で、出来上がり。簡単だろ!

だいぶそれてしまった。もとへー!

なるほど!このねこ、わしの目を見て、目を回したようじゃ・・!

わしの目は、複眼といって、ひとつの目に見えるが、じつは小さな目が沢山集まって一つの目になっているんじゃ。

こねこちゃんがいうには、その目に写った自分の姿を追いかけているうち、目がまわったようじゃ。

わしは、とりあえず手で目を覆い、とはいえ、ぎざぎざの付いた鎌じゃがこれでいかまじゃ?

ねこちゃん・・にこにこしながら「さむい・・!」「かまきりさん、だじゃれもくるしいね!」

こねこのわりには、人生勉強つんでいるな?と思ったね・・・?

まァ、そんなことはどうでもいいこと。神様の居場所をきいてみた。

すると、もう少し東にいけばあえるよ!

わしは、あまりの嬉しさに、こねこちゃんの手を握り締めた。

あああア・・・!またじゃー!ごめん・・!

わしは、その場を離れ、天高く舞い上がった。

今度会う時まで、元気でいろよ!

つづく

9月16日朝6時30分、気温15度、小雨、空は厚い雲、朝なのに暗い。